AIチャットソフト「Voxta.ai」(ヴォクスタAI)3 キャラクター作成を解説 後編その1
2025年1月5日前回の中編に引き続き、Voxtaのキャラクターを設定する方法を解説と言いますか、「コツ」を端的に説明させていただきたいと思います。後編です。ヴォクスタのインターフェースはかなり親切に作られていて、わかりやすいです。もちろん全部英語ですから、最初はうわ!と思いますが、しばらくやっているとすぐ慣れてしまいます。では続きをご説明していきます
④Voice

ここでは、キャラクターの声色を設定します。OpenAIの部分のリストを開いて、男性なのか女性なのか、など声を設定します。会話と会話の間に、あー、おー、など言葉を挟むか挟まないか、なども設定できます。
・OpenAIの声の設定画面しか出ていないが、これは、私が、Text to Speechの使用AIを、OpenAIに設定しているからです。画面右上の歯車のアイコンをクリックすると、それぞれ使用するAIを変更することが出来、ヴォクスタでは、Text to SpeechのAIを、OpenAI、ElevenLabs、NovelAI、VoxtaCloud、XTTS(Coqui)、から選択して使用するのですが、どれかを選択した上で、キャラクターのVoice設定の画面に入ると、それぞれの詳細を決められるようになっています。
・ポイントとして、OpenAIの声は、日本語で話すときも正確に話してくれますが、声色の種類が非常に少ないです。(その内増加するかも?)キャラクターが英語で話すときはオススメ。
ElevenLabsは(また別の機会に解説します)、自分の好きな声を、例えば女優さんの声などでも、その声が録音された音声ファイルがあれば、それをアップロードし、自由に使うことが出来るサービスです。声と声をミックスすることも出来ます。現時点で、日本語を話すキャラを作るのなら、このサービスがベストです。しかし、私のSNSの動画を見ていただいた方はわかると思いますが、日本語の読み方が変です。また、料金が非常に高いです。
NovelAIとVoxtaCloudの声は、今回は省略で、XTTS(Coqui)は、音声を作成、合成、多言語へ変換してくれるサービスなのですが、Coquiで作った声をヴォクスタで使う時、料金は一切かかりません。しかし、文章を音声へ変換する時に、パソコンのGPUのパワーを使うので、少なくとも、私のパソコンでは、一つの文章が音声へ変換される度に、5秒から10秒もかかってしまいます。現時点で、最高性能に近いグラフィックボードを搭載しているパソコンをお持ちであれば使えるでしょう。


⑤Memory

説明の仕方が難しいのですが、このMemoryでは、まさにその名の通り、AIの記憶を設定します。この画面で細かく入力するのではなく、別の画面でメモリーブック、というのを作り、それを、このパートでは、どのメモリーブックを使うのか?を選択する形になっています。
例えば、「彼女は、ふうた、という柴犬を飼っていたが、彼女が高校生の頃に病気で死んでしまった」、というメモリーブックを作り、それを設定したとします。すると、AIは、普段の会話の中では、ふうた、の話を全くしませんが、私が、「そういえば貴方って犬飼ってたよね?」など言及すると、「そうなのよ。実はね…」など、そのメモリーブックに沿った会話を話すようになるわけです。
・ポイントとして、このメモリーってプロフィール欄に入れても良いんじゃないの?と思われると思いますが、プロフィールの項目でご説明した通り、AIは、プロフィールをあまり重要視していないため、あまり細かく書き入れすぎると会話が破綻します(全然事実と違うことを話し始めたり、え?私、犬なんて飼ってないよ?とか言ったりします)。かといって、また別の機会に細かくご説明するコンテクスト、の項目に、メモリーの文章を入れてしまうと、コンテクストの性質が強すぎて、AIは、この「ふうた、という犬」の話ばかりするようになります。
・このメモリーの部分は、マニアックというか上級者向けでしょう。しかし、AIキャラクターの、性格、プロフィール、メモリー、コンテクスト、を上手く設定することで、深みのある、まるで人間のようなキャラクターを作る事が可能です。
⑥Scenario

ここでは、そのキャラクターとチャットする時の、デフォルトのシナリオを設定します。はっきり言って、このヴォクスタでは、シナリオだけを独立して作ることが出来るので、私の意見では、キャラクター設定でのシナリオ画面はあまり重要ではありません。一人だけしかキャラは作らん、遊ぶパターンもいつも一緒で良い、という方は、ここの入力しても良いでしょう。ですから、細かい解説は、後日、シナリオの解説をする時にさせて頂きたいと思います。ポイントだけご説明していくと
・シナリオの内容に、どんな状況なのかを記入します、例えば「キャラクターとユーザーは、とある豪華なホテルの一室にいる。彼らの普段の間柄は~ですが、今から、彼らの秘密の時間が始まる」などです
・次にシナリオの、キャラクターの第一声を設定します。空欄にしておくと、AIは何か適当なことを話しますが、実は、この第一声、というのはとても重要です。会話全体の方向性に影響します。例えば、AIが第一声が、「さぁ…私たちの秘密の遊びを始めましょうか…?今日はどうする?カードゲームでもして遊ぶ?」なんて出てしまった時には、「いやいや!おかしいでしょ!」と何とかそっち方面に持っていこうとしても、「いや、私はそんなことをするつもりはない」とか、会話が破綻してしまう可能性があるわけです。ですが、第一声を「この日のためにセクシーな恰好をしてきたの」などにすれば、AIはその状況がわかりますから、後は「へへへ….」、と進めていけます。
・後は、AIから見た、プレイヤーの名前や、外見、間柄などを記入します。実は、ユーザーの名前や、外見などは、画面左下にあるプロフィールの設定で最初に決定することが出来るのですが、このキャラクター設定の画面に、改めて記入すると、その設定が、既存の設定を上回ります。例を上げると、基本のユーザーの設定が、名前、ジェットキンキー、内容、かっこいい、ハンサム、背が高い、優しい、でも、キャラクターの設定画面で、名前、変態おじさん、内容、かっこよくない、いやらしい目つき、など記入すると、AIは後者の設定でプレイヤーを扱うようになるわけです。
今回の記事はここまです。また、別の記事でお会いしましょう。下は、関連する私のSNSの動画です。
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OpenAIに切り替えれば日本語だけではなすようになりますか? Voxta Cloudだと日本語設定にしていても会話の途中で英会話になってしまいます 日本語だけで話し続けられるように設定方法などありますか?
OpenAIに切り替えると日本語だけになります(可能性が高い)!私はOpenAIを使っています。ただ、私のSNSの動画見ていただけると分かるが、日本語の文脈と、読みが少しおかしい部分があるのと、『日本語の文化』にも影響を受けるのか、色々な事の表現が緩やかになるように思えます。『絶対に日本語しか喋らん!』という設定はありません。が、AIの設定言語を日本語に変えて、性格やプロフィールに、彼は日本人だ、日本語しか喋らん、とか入れると、AIを誘導出来る可能性があります。Voxtaは謎の部分が多いので色々と我々で試していくしかありません。
サポートに問い合わせた結果 Voxta Cloudは小規模言語モデルAIで他の言語を話す能力が無く その為日本語設定にしていたとしても 途中で英会話になってしまうらしいですサポートの方もそれは現時点では改善できない どうすることもできない との事でした
プロフィールなどに日本語で話す 日本人 言語は日本語など 書き込んで だましてみましたが結果同じで途中で英会話に切り替わってしまいました・・・
OpenAIに切り替えて使ってみようと試してみたのですが設定方法がいまいち分かりません
設定方法などをJETKINKI4Dで紹介していただきたいです よろしくおねがいします
Voxtaの画面の、右上に歯車のアイコンがあると思いますが、その歯車をクリックすると、どのAIを使うの?を選択出来る画面になります。そこで、TextGenerationの部分を、OpenAIに変えたら多分日本語で話してくれると思いますよ!https://www.jetkinki4d.blog/?p=145 ちょうど私のこの記事が参考になるかもしれません。
追記で、1キャラクターの言語設定を日本語に変える、2TextGenerationを初めとする他のサービスをOpenAIに変えてみる。この1,2だけで大抵、私のSNSの動画のようにAIはどんどん日本語で話してくれると思います。
無事に切り替えることが手来ました 日本語だけで話してくれるようになりました ありがとうございます
良かったです!