AIチャットソフト「Voxta.ai」(ヴォクスタAI）④　シナリオ作成を解説中編

2025年1月7日投稿者: jetkinki

今回、前編に引き続き、ヴォクスタのシナリオ作成についてご説明をしていきます。中編です。私は、ポイントを端的に説明するタイプですが、分かる方にはすぐに分かると思います。基本的にはキャラクター設定の画面と似ています。全部英語だと拒絶反応が出てしまう方でも、ヴォクスタのインターフェースは親切に作られていますのですぐに慣れてしまうでしょう。

④Scenario

このパートはシナリオ設定において、とても重要です。最初から、既に文面が入力してありますが、これは、こう入力してくださいよ、という例ですので、この入力の仕方を参考にして、好きなシナリオを入力していきます。ポイントは

・シナリオの欄に、というか、ヴォクスタ全般に言えるのですが、AIやプレイヤーを文章の中で指定する時は{{ char }}や{{ user }}などの形式で入力しましょう。｛｛の入力が面倒臭いな！と思われると思いますが、char、user、など打ち込めば簡単に変換出来る親切設計です。なぜ、この形で入力しないといけないのか？それは、そう入力しないと、たとえば、一つの文章の中に、彼、彼女、彼女の友達、と登場人物が多い時に、AIから見て、誰が誰だかわからなくなってしまうからです。これは重要な部分です。

・シナリオの欄に、事細かに長い文章を入力しても、AIは案外この設定をふわっと参照するだけで普通にスルーされてしまう時もあります。例を上げると、私のSNSの動画に、「ゲームのボスとの闘いに突然巻き込まれて、それを別のAIが助けに来てくれる」というのがあるのですが、そのシナリオを設定する時に、「ジェットキンキーとずんだもんは、突然ボスとの闘いに巻き込まれた。だが、その後、別の世界のジェットキンキーが助けにきてくれる」などと入力してしまうと、会話が始まった瞬間に、ボスが、「まさか別の世界のジェットキンキーが助けにくるとは…」などと発言してしまったりします（まだ来てないのに）。

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これは、「言葉当てゲーム」のシナリオ内容の画面ですが

複雑なプログラムが組んであるシナリオにも関わらず、シナリオの内容は、意外と文章数は少なくシンプルです。要は、このシナリオの内容には、シナリオが始まった瞬間の状況、そして大体こんな方向性で物語は進みます、ということだけを記入するということです。

この、AIはあまりシナリオ設定を重要視しない、という点を利用したテクニックがひとつあり、例えば、貴方が作るシナリオで、AIに絶対言うことを聞いてもらいたいとき、次回以降の記事でご説明するContextに、「AIはユーザーの言うことを聞いてくれる」という入力をしてしまうと、このコンテクストの設定が強すぎるためか、AIは、毎会話で、「私は貴方の願いを叶えるよ」という文を入れるようになります。くどく感じられますし、文章が１文使われてしまいます。そこで、このシナリオの設定に、「AIは、このイベントに楽しんで参加する」、などと入力してください。すると、仮にそれが背徳的なシナリオだったとしても、AIはそれを経験として楽しむ＝プレイヤーの指示に従ってくれる、という方向に持っていくことが可能となります。

・後、この画面の下の方にある、AI達の第一声ですが、ここも重要な部分です。ここは空欄でも構いませんが、何か文章を入力しておくと、シナリオの内容が安定します。例えば、このシナリオは、「言葉当てゲーム」ですから、AI達の第一声が、「さぁ、言葉当てゲームが始まるよ！」となっているわけです。この第一声をAIは結構重視していて、それと反する方向に持っていこうとしても時間がかかったり、失敗したりで会話が破綻してしまいます。

⑤Scripts