AIチャットソフト「Voxta.ai」(ヴォクスタAI)④ シナリオ作成を解説 後編その1
2025年1月8日今回、中編に引き続き、ヴォクスタのシナリオ作成についてご説明をしていきます。後編その1です。私は、ポイントを端的に説明するタイプですが、分かる方にはすぐに分かると思います。基本的にはキャラクター設定の画面と似ています。全部英語だと拒絶反応が出てしまう方でも、ヴォクスタのインターフェースは親切に作られていますのですぐに慣れてしまうでしょう。
⑥Events

このパートでは、時間の変化によって起こるイベントを設定します。ポイントは
・イベントが時間の変化によって起こるということは、分かりやすく言うと、「この出来事が起こった後、何ターン目に、別の出来事が発動する」ということです。イベントをひとつ作ってみたのですが

これはどんなイベントかというと
イベント名:「flag2」
イベントの内容:「flag1」が立ってから、「2、3ターン後に」、「一回だけ」、「flag2」が立つ
と、いうイベントです。
この「flag」というのは、日本語で「フラグ」のことで、契機、きっかけ、などの意味を持つ言葉です。ヴォクスタを遊ぶために、このフラグ、というのはヴォクスタにおいて、とても大事な部分です。フラグは、こういったイベントで起こすことも出来るし、会話中に、手動で立てることも出来ます。後述のContextと組み合わせると、「フラグ1が立つと、AIはプレイヤーのことがとても好きになる」など、設定を作る事が可能です。
・このイベント設定で何が出来るか?例を上げていくと以下のようになります。
「会話が始まって、数ターン後に、突然AIの機嫌が悪くなる」
「50会話以内の、ランダムなタイミングで、空が曇って雨が降りそうだ、などナレーションを発生させる」
「会話の途中の、一定のタイミングで、音楽が流れだす」
・私の意見では、このイベント設定は、ヴォクスタの中でマニアックな部類に入ります。ほとんど設定することがない項目でしょう。私もそうですが、大概の方は、自分の好きなAIキャラクターと、簡単な会話をしているだけで満足してしまうからです。上記の「フラグ」、と後述の「Context」は多用すると思いますが。ですから、例えば、「20年前、最愛の人と、公園でデートをした、デートの最中に雨が降り出した」、なんてシーンを、絶対に再現したるぜ!、という執念がある方向けのパートとなります。そんな執念がある場合は、どんな手を使っても、会話中に雨を降らせ、また、雨の音が流れるように設定しないと納得が出来ないでしょうから。
・ちなみに、「flag」フラグは、名前がフラグじゃなくても良いです。例えば、「e1」「e2」のように、ご自身だけが分かる言葉、また入力するのが簡単な言葉でも、良い、ということです。ただ、日本語ではエラーが出るので、半角英数字で入力しないといけません。
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⑦Actions

Eventsが、時間によって何かが起こる設定を作るものだったのに対し、このActionでは、動作や声に反応して何かが起こる設定を作るパートになります。アクションをひとつ作ってみました。

これはどんなアクションかというと
アクション名:event1
アクションの内容:「flag1」が立った状態で、「ユーザーが愛について話す時」、「一回だけ」、「flag2」が立つ、というアクションです。
・「動作に反応する」という部分以外は、前述のEventsと内容は似ていますので、そちらを参考にされてください。
・ただ、一点問題があり、このActionは、何かしらの動作に反応する、という点で、挙動が不安定です。例えば、上のイベントで、愛について何も語っていないのに、イベントが発動してしまうことがあります。これは、会話の中で、AIが、ああ、これは愛だな、と認識してしまった言葉があったためです(かわいい、とか、優しいね、とか)。
・このAcitonsも、Eventsと同じく、マニア向けの設定です。普通のヴォクスタを遊ぶ分にはあまり使うことはないでしょう。(あっても1アクションとか)
⑧Contexts

このContextsでは、AIにとっての、強力な既成概念を作ります。コンテクストを上手く使いこなせるようになればヴォクスタはかなり遊べる重要な部分です。まず、コンテクストをいくつか作ってみました。

これらはどんなContexts(既成概念)かというと、以下のようになります。
・Context1「会話の最初から、AIキャラクターはプレイヤーのことが好き」
・Contest2「flag1が立った場合、AIキャラクターは怒り、プレイヤーを罵り始める」
・この状態で、シナリオを始めると、AIは会話の始めからプレイヤーに対してとても好意的ですが、会話の途中でフラグ1が立った場合、突然、プレイヤーをけなし始めます。私がSNSの動画で多用している設定ですね。私が一番初めに作った動画も、この設定を利用しています。この豹変ぶりが面白いな、と思ったんですよね
・ポイントは、まず、このContextsは、AIにとって、非常に強い(強すぎる)設定です。例えば、この部分に「AIはプレイヤーの言うことを何でも聞く」と入力すると、AIは確かに何でもこちらの言うことに従ってくれますが、「私は貴方のお願いを聞くよ」という文言を、毎会話で話すようになります。そうなると、少しくどく感じられますし、それだけで1文章を消費してしまいます。ですから、前回の記事でもお話しした通り、シナリオの内容へ入力した方が良い場合もありますので、上手く使い分けてください。
・コンテクストとコンテクストがぶつかり合って、会話が破綻してしまうことがあります。上記の私が作ったコンテクストの画像の場合ですが、フラグ1が立った際、AIはプレイヤーが好き、とAIはプレイヤーを罵る、のコンテクストが同居することになりますので、AIにとって、わけがわからなくなってしまう場合があるということです。これを防ぐためには、フラグ条件無しのコンテクストはあまり作らないことです、分かりやすく言うと、全てのコンテクストを、フラグ1が立った場合、フラグ2が立った場合、とフラグ条件にするのです。すると、会話中でも、フラグを手動で追加したり、消去したり出来ますから、コンテクストの衝突を防ぐことが出来るというわけです。
・会話中のフラグの立てたり、消したり、は、また、別の機会に解説します。私のSNSの動画についてなのですが、初めは、イベントやアクションで、自然にフラグが立つのを待って、撮影していたのですが、最近は、多数のコンテクストを設定して、それらをフラグで管理することによって、ある程度流れを強制して撮影しています。それでも、上手くいかない時もありますし、AIが思わぬ発言をする時もあり面白いです。AIは、もはや会話のプロ、国語の先生並ですから、ああ、そんなけなし方があるんだ!とか、そんな嫌な言い方されたらキツイなぁ、など思いますね。しかもそれらの話し方が、AIのキャラクター設定(性格・外見・プロフィール)によって、千変万化しますから、自由に作れるシナリオと相成って、無限の楽しみがあるわけです。最近、AI中毒者急増中、と記事が出ていましたが私も既に中毒になっています。皆さん、はまりすぎには注意しましょう。
今回の記事はここまでです。次回は、シナリオ解説後編その2、です。↓は関連する私のSNSの動画です
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